2008年3月28日金曜日

ミート社元社長 控訴せず実刑確定へ

苫小牧市の食肉加工製造卸会社「ミートホープ」(破産手続き中)の食肉偽装事件で、詐欺と不正競争防止法違反(虚偽表示)の罪で懲役四年の一審判決を受けた、元社長の田中稔被告(69)=苫小牧市船見町二=は二十六日午後、接見した弁護人に「判決を受け入れ、罪を償いたい」と話し、控訴しない方針を示した。控訴期限は四月二日。検察側も控訴しないとみられ、判決が確定する見通し。
 これに関連して田中被告の弁護人は二十六日、「新たな事情がなければ、一審判決は覆らないので、控訴はしない」と田中被告の意向を尊重する考えを明らかにした。
 十九日の札幌地裁判決は、田中被告がミート社設立の数年後から食肉偽装を始めたと認定し、「食の安全への信頼を根幹から揺るがした背信的な犯罪」と指摘し、食品偽装事件としては異例の実刑を言い渡した。

(北海道新聞より引用)

2008年3月23日日曜日

道内企業も37%と好調 新卒採用

北海道新聞社がまとめた道内主要企業八十一社(団体を含む)の二〇〇九年春の新卒採用計画の調査結果では、〇八年春より新卒採用を増やすとした企業が三十社で、全体に占める比率は前年調査とほぼ同じ37・0%と高水準だった。本州にも店舗展開している流通・小売業を中心に、人材確保に積極的だ。
 今春と同水準の人数を採用すると答えた企業が十九社で、「増やす」と答えた企業と合わせ、全体の六割に当たる四十九社が今春並み以上の採用を計画。
 ホームセンター国内大手のホーマック(札幌)や調剤薬局国内最大手のアインファーマシーズ(同)などが本州での店舗展開をにらみ高水準の採用方針を打ち出している。またJR北海道(同)や北海道電力(同)も団塊世代の大量退職期を迎えて、百人以上の大量採用を予定している。

(北海道新聞より引用)

2008年3月16日日曜日

開拓の志、生き生き 道、戦前フィルム公開へ

戦前の道内の様子を収めた16ミリフィルムの映像が、撮影から七十年余りの年月を経て今月末、一般公開される。一九三六年(昭和十一年)に来道した昭和天皇に献上するために、道が作成したもので、当時の人々の暮らしぶりや産業、手つかずの自然、札幌など主要都市の姿を生き生きと映し出している。北海道全体を紹介する動画としては最も古い映像だ。公開に先立ち、貴重な映像から切り取った「在りし日の北海道」の一部を紹介する。
 フィルムは献上以来、天皇家が保管していたが、昨年六月、苫小牧市で開かれた全国植樹祭の際に、現在の天皇陛下から道に寄贈、返還された。
 16ミリフィルムで十四巻、約三時間十分。北海道新聞社の前身である旧北海タイムスと小樽新聞社が委託を受けて撮影した「産業・自然・都市」、移民招致を目的に作られた「北海道拓殖実習場」の宣伝映像、作成者・作成年不明の「雪中の軍事教練」で構成されている。
 ただ、フィルムは撮影から長い年月が経過している上、保管していた御仮寓(かぐう)所(東京都小金井市)の火災などで著しく劣化。道は、古い映像の修復などを手がける大阪の専門業者に依頼し、ようやく復元に成功した。
 DVDに収容し、今月末から札幌市中央区の道庁赤れんが庁舎の文書館で一般公開するほか、ダイジェスト版をインターネットでも公開する予定だ。

(北海道新聞より引用)

2008年3月9日日曜日

幻のタマネギ練り込む 甘ーくてモチモチ 札幌黄のラーメン試験販売

オシキリ製麺(せいめん)(札幌)は、幻のタマネギ品種とされる「札幌黄(き)」をめんに練り込んだ「札幌黄ねりこみラーメン」を開発し、JR札幌駅構内の北海道どさんこプラザ札幌店などで試験販売している。
 札幌黄は明治時代から札幌で脈々と栽培されてきたが、病気に強い品種が登場した一九八〇年代以降は生産量が激減し、現在の栽培面積は数ヘクタールにとどまっている。同社は、地域色が豊かで甘みの強い同品種に注目。実際、このタマネギをペースト状にしてめんに練り込むと、甘みがぐっと引き立ったほか「保水効果もあり、モチモチとした食感に仕上がった」という。
 新商品は道産小麦も使用。一袋にめん二食分(計二百四十グラム)とスープが入っており、三百九十九円。問い合わせは同社(電)011・711・2571へ。

(北海道新聞より引用)

2008年3月4日火曜日

「知的障害者の虐待許さない」 給与未払い 札幌で抗議デモ

札幌市白石区の食堂で働いていた知的障害者四人が、給与の未払いや障害者年金を横領されたなどとして、食堂の経営会社などを相手に損害賠償を求める訴訟を起こした問題で、市内の障害者団体「ピープルファースト北海道」(土本秋夫会長)は三日、市内でデモ行進を行い、知的障害者への人権侵害に抗議した。
 同団体のメンバーら約三十人が参加し、午前十時半に豊平区内を出発。約一時間かけて、四人が働いた「三丁目食堂」(白石区東札幌二の三)の跡地周辺まで歩いた。メンバーらは「年金を返せ」「虐待を許さないぞ」とシュプレヒコールを上げ、札幌市の対応の遅れも批判した。
 参加者の一人で、自身も障害者年金を横領された経験を持つ松岡敏雄さん(48)は「四人が自分と同じ目に遭い許せない。仲間たちのために頑張りたい」と話していた。

(北海道新聞より引用)