2007年9月28日金曜日

揺らぐ"北海道ブランド"

食の安全を脅かす問題が相次いだことを受けて東京のデパートでは、「北海道物産展」の売れ行きが落ち込んでいます。道内の関係者には、危機感が強まっています。札幌市内のホテル。食の安全・安心についてのセミナーが開かれました。(山内記者)「セミナーの会場、主催者は当初200人程度を想定、400人以上入る会場はほぼ満席」(食品加工)(Q.相次いだ食品不祥事について)ついうっかりということはこれまであったがやる気でやると犯罪行為。そのような事があって驚いた」このセミナーを主催したのは、食の安全・安心を重点に掲げる道、そして、石屋製菓の再建を全面的に支援する北洋銀行。セミナーでは、道の担当者が石屋製菓などの不祥事を例にあげ、食品表示やJAS法、衛生管理のポイントなどを解説しました。しかし、これだけで会場が満席になるはずがはずがありません。(池袋東武百貨店・内田勝規さん)「どうもこんにちは、元気がないような感じがする」あいさつしたのは東京の東武デパートで北海道物産展を企画している内田さんです。北海道での食品不祥事が相次いだためかきのうからはじまった北海道物産展は、売り上げが去年よりも13%落ちこんだといいます。(池袋東武百貨店・内田勝規さん)「(Q.石屋製菓の不祥事について)道外の消費者が受けた(不祥事の)印象は道内よりも深いかもしれない」「"白い恋人を誰かに贈るか"と聞くと皆、無言になってしまう」先週、札幌で開かれた食品メーカーとの商談会にも訪れた内田さん。北海道の食品業界にこう、苦言を呈しました。(池袋東武百貨店・内田勝規さん)「まだまだ北海道は、"なあなあ"の部分がある。顧客の目線からみると工場の設備がだめなところはかなりある」「北海道のブランドはどんどん進化してステップアップすることを期待します」内田さんは、フォローすることも忘れませんでした。(食品製造)「いま北海道でおきている様々な食の問題に対関しては自分たちも気を引き締めたい」不祥事からの信頼回復は北海道の食品業界全体の課題なのだと、改めて感じました。

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