2008年4月15日火曜日

三越など2グループ減益 個人消費低迷響く 2月期 百貨店大手

百貨店大手四グループの二〇〇八年二月期連結決算が十四日、出そろった。個人消費の減速感が強まり、主力の衣料品や高額商品の販売が不振。ミレニアムなど二グループが営業減益、大丸などのJ・フロントリテイリングも小幅増益にとどまり、各社苦戦した。
 四月に伊勢丹と経営統合した三越は日本橋本店などの改装効果が遅れ、営業利益が前期比33・0%減の八十四億円、売上高も二十年ぶりの八千億円割れ。札幌店は同6・0%減の三百八十九億八千七百万円と、前年より減少幅が拡大した。
 そごうと西武百貨店の持ち株会社、ミレニアムリテイリングは、西武での大型改装費用と衣料品の苦戦で、二年連続の減益だった。札幌西武の売上高は同10・7%減。
 J・フロントリテイリングは大丸による松坂屋の収益てこ入れ策が奏功し増益を確保したが、大丸単独では統合費用の増加などで減益。高島屋は商業開発子会社などが伸び、二けた増益を確保した。
 各社は個人消費には悲観的で、高島屋の鈴木弘治社長が「売り上げが伸びない前提で(経営計画を)考える」と述べるなど、厳しい時代に入っている。

(北海道新聞より引用)

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